目次
投稿者:田代 慎一郎さん
恒例の黄金期と暗黒期を語る自己紹介で相互理解を深める場だったのに、補講のように進行してしまい大変失礼しました。
一応、大まかに鈴木先生のお話しされた内容をまとめておきました。
●弓歩
歩きにつながる腸腰筋の形状記憶
何のためにその形をとるのか?
前足が弓、後ろ足が矢のイメージ
後ろ足が飛び出せるような体を作る
(骨盤の後傾を瞬間的に作るために、固定した動作で動きを覚えるためのトレーニング)
●裏拍(ンパ)の歩き方
表拍は、オンオフがはっきりしすぎている。(1・0)
*スイッチオンとスイッチオフ
▲日本語の号令だと、オンオフがはっきりしてしまう
(1,2,3,4 いち・にぃ・さん・しぃ)
*母音カウント全ての音にある。
裏拍は、オフの時にもスイッチが残っている。
〇英語の号令だと、オンオフの切り替えがあいまいになる
(1,2,3,4 ワン・トゥ・スリィ・フォー)
*母音カウントが1つ。音全部に母音をつけない。
●肩について
・40肩は腱板炎と言われています。
どう対応する?
(1)→神経系のアプローチを適切な筋肉に行うと効果的。
★ボディマッピングや神経スラッキングをローテーターカフに行う
棘上・棘下・小円・肩甲下
*この四つが順番に動くと、投球動作になるので覚えやすい
手のひらを外に反らせて、三角筋後部を縮めると神経も緩み肩の動きが改善する・
(2)呼吸からアプローチ
横隔膜は、僧帽筋などを通り首にかかる神経を通るので、非常に効果的
坐位での側屈が効果的・ひし形体操もとても有効
*頭の位置(両目の水平を崩す・崩さない)
・呼吸アプローチには、脊椎を伸ばしているほうが効果的。
腕を伸ばして真上にあげ、体全体を伸ばす
●骨盤について
イスに座って、骨盤の動きを感じるには?
〇手の動きでフォローしましょう。
両手を前後に入れ替える
=ヒザ・骨盤も前後に入れ替わる
▲体が「回る」と骨盤は今の形のまま向きが変わるので動かない
〇体が「ずれる」と骨盤の動きを知覚できる。
1軸=正中面・中心軸(センターの1軸)の動き
2軸=左右軸の動き
*良い悪い、ではないが、どちらも必要。
●立ち方・ジャンプなど
・足裏、アキレス腱のテンションがとても大事
スクワットの世界チャンピオン(長野県・77歳沖浦さん)
「背中は丸めろ、膝は前に出せ!」
「スクワットは、垂直に上がらなくていい」
★体の螺旋について
脳幹はゆれを感じると活性化する。
(*コリオリ(地球の自転)?)
●前庭覚
・認知症:手をついて体を左右に揺らすと動作改善
・側弯症:垂直と水平の認知が低下
・車酔い:おなかから感じる
■PCM
言葉を人に上手に届けるために知っておくべき心理学
人間の真理を6分類。全ての要素を持っているが順位付けがある。
土台の1つ+基本の2~3
・パシスター(眉間にたてじわ)
情熱家 〇信念を感じる ▲やる気ねえのか!
・シンカー(額に横じわ)
考える人 〇段取りいいね ▲もっと頭使えよ!
・ハーモナイザー(おしゃべり好き)
人と関わるの大好き 〇ねえねえ、 ▲孤独
・イマジナー (空想家)
自分の世界に生きる 〇1人の時間 ▲集団行動
・レベル (自由人)
遊び命 〇ドキドキ・ワクワク ▲真面目にやれ!
・プロモーター(カリスマ)
金ぴか・派手 〇オリジナルの派手なもの ▲
*組み合わせ例
「おら、ワクワクしてきたぞ!」(孫悟空)
=パシスター・レベル
自分とは全く違う価値観で生きている人がいるということを知ると、幸せに生きることができるかもしれません。
*言葉を尽くして理論を説明することで伝わるとは限らない
回答者:田代 慎一郎さん
昨日の補講にて、認知症の対応として前庭覚のお話が出ていたとき、こちらのお言葉も引用できたら、と思っていたのに紹介出来ていなかったのでこちらでお伝えしておきます。 >父は失語の母に常に目を見て話しかけ、体交時、起き上がり、車いすの移乗の介助の際、ほぼ毎回同じ行程で、同じ声掛けで、同じペース、リズムで行うようにしていました。 以前、鈴木先生が 脳には部位ごとに役割があるが、それは初期設定であり、機能的な制限ではない。どの部位でも他の担当機能を再現できる ということをお話になっていました。 馴染みあるお父様の温かく繰り返される動作指示とお声かけが、残存機能の活性化を促し、神経系のバイパスを作り上げられたのだな、と感動いたしました。 高橋さんのご家族の事例紹介とあわせて、近づいてきた私の父母の介護に備える指針としていきたいと感じました。 素晴らしい学びの場にあらためて感謝いたします。
横田さち子さん
昨日の補講出られなかったので、まとめてくださった投稿をみて学ぶことができ、感謝しています。 また介護のことについても触れてくださりありがとうございます。父は母が家にいる時は、いつも若い頃に2人で聞いていた「ビリーヴォーン」という方の曲をラジカセで流していました。それもきっと、父の馴染みのある声と共に、心地よいものとして母の脳に届き、セロトニンの分泌などに寄与、抗重力筋を活性化していたかもしれませんね。 曲に合わせて一緒に踊るように、母の麻痺側の手をゆっくり伸ばしていく、そんなリハビリをしている父の姿は、娘としてもPTとしても学ぶことが多い時間でした。 そんな父は昔は思いっきりシンカー&パシスターさんでした。ハーモナイザーが潜んでいたとは!人間は奥深いですね。 たくさんの学びをありがとうございます。
回答者:田邊桂子さん
昨夜はありがとうございました。本講座とは違う面白さがあり、田代さんの考察やまとめも話を深めてくださり楽しかったです!
「眼は水平の時が一番安定する」「傾けると前庭覚を刺激する」というお話を田代さんがされていたと思います。
個人的な質問ですが、私は頭を右に傾ける癖があります。
それは前庭感覚を刺激したい身体の要求があると解釈できるのでしょうか。
田代 慎一郎さん
ご質問ありがとうございます。
首を傾ける癖については、足裏教徒はインソールが原因、骨盤教徒は骨盤の歪み、矯正歯科医師さんは歯並びの歪みを原因とする身体の土台の歪みに対するカウンターバランスとしての代償を指摘されるので、その意味では前庭覚の可能性はあります。
ただ、ビジョントレーニングでの可能性を提示すると、左右の眼軸が多くの人は微妙にずれていて正面を向かないので、その方向補正に首を傾ける事例が多数あります。
傾きが極めて強いと斜視と呼ばれる状態です。軽度のものを斜位と呼び、ますが実は自覚がないだけで多くの人は微妙にずれています。
これはご自分ではとても確認しにくく、どなたかに眼の動きを見てもらうと理解しやすいです。
右に傾けるのは、
右目が内側・上方向
左目が外側・下方向
によっているのを補正して、脳に水平な映像を送ろうする時に発生しやすい現象の可能性はあります。
眼の動きで、左は追いやすいけど、右には追いにくい、などの左右差を感じられるなら当てはまる可能性はあります。(^_^;)
もし、当てはまるなら、
体芯力の対応としては、パーミングで眼の緊張をとり、スワイショウなどゆっくりとしたヘッドスイングで眼に水平を保つ刺激を入れると少しずつ改善しやすいです。
皮膚からの感覚入力では、耳前の三叉神経、耳下(顎のつけね)の迷走神経刺激で改善した事例があります。
田邊桂子さん
ありがとうございます!いろいろ考えられるのですね。個人的好奇心で伺ってしまいました。
悩んではいないのですが、カイロなどに行っても戻ります。
教えて頂いて感じてみると右首付け根あたりが力が抜けている感覚があります。右股関節も弱いのでつながりがあるのかもしれません。
お忙しいところ丁寧にありがとうございました。
目の方も探ってみます!
田代 慎一郎さん
ご丁寧なお礼ありがとうございます。
僕もカイロで整えた骨格が戻るのを悲しく思っていましたが、体芯力を学び、脳がもどすべくして戻していることを実感しました。
外的要因で戻すより、遠回りにみえて、自分の脳を書き換えて自然にまっすぐに動けるように導くのが大切なんですね。
首と右股関節も改善することを願っています。
田邊桂子さん
ありがとうございます!体芯力の学びを深める事がますます楽しみになりました!😊
