目次
質問者:中村広美さん
お久しぶりです。いろいろの情報がありあえて本講座のみにしていましたが、相方が脊柱狭窄症とヘルニアが悪化したのか腰痛と左足の痺れを訴えたのですが、何もしてあげれません。何かお知恵をお願いします
回答:小野 瑞季さん
おはようございます!
4期の小野です!
どのような体勢がとれそうか
既にお試しいただいたものは何か
気になるところではあります🙇♀️
・うつ伏せの呼吸
・仰向けの呼吸
などは出来そうなご様子でしょうか🤔??
田代 慎一郎さん
中村さん、 小野さんのご質問通り、状況がわからないので一般論でお答えしますね。 僕達は医者ではないので、受傷部位を治療することはできません。 だから腰を治すことは鈴木先生にもできません。 ただ痛みの発生は受傷部位からの信号だけでは説明がつかないものがあります。 特に椎間板ヘルニアは、腰の不具合との因果関係に疑問が持たれている分野です。 https://www.shaho-net.co.jp/healthup4/winter/ 心因性疼痛、などの考え方で、ケガそのものは治っていなくても痛みを緩和するペインコントロールはできます。 また、脳が痛みを感じていると、痛みを避けようと本来とは異なる代償の動き、または無用の緊張や関節のロックをかけてしまうので、その良くない動きが痛みを強くすることがあります。 結論として、体芯力では、ケガの部分にはアプローチしないで、ほかの方法で脳に働きかけて、痛みを抑えて、適切な動きを取り戻し、さらに痛みを減らしていくことに取り組みます。 そのペインコントロールで最も効果的なものの一つが、呼吸からの介入。 小野さんの質問は、 どの姿勢なら息が吸いやすい・吐きやすいでしょうか? ということです。 難しいことは分からなくても、とにかく深く息を吸える.吐ける姿勢が、今、その方にピッタリの体芯力アプローチになります。 その時、吸うときは舌を上顎につけることで自然に鼻呼吸になると、腹側迷走神経という神経を刺激し、横隔膜を活性化して呼吸がより行いやすくなります。ゆっくりとした鼻呼吸だけ意識されたら十分だと思います。 あと、代表的な体芯力のアプローチが2つ。 1つが皮膚からの介入です。 これは、皮膚に触れる事でボディマッピングを形成しつつ、痛みの感覚経路をほかの感覚で上書きします。 ボディマッピングの形成としての皮膚刺激は、ヘルニア腰痛なら、腰から下の感覚が弱くなっている可能性が高いので膝から下、特に足首、指先に触れることで感覚を取り戻します。 また、感覚の上書きや、連動する感覚の刺激を入れたためには、鋭敏な指先を刺激、 介助者が触るか、本人に指遊びをしてもらうことで、指先への感覚入力を行います。 もう1つが、目から直接的に脳への介入を行うビジョントレーニングです。 指を追いかける追尾(パーシュート) と、 2つの離れたものをワープするように見る跳躍(サッカード、輻輳)が一般的です。 体芯力では前後に近づける追尾(ペンシルプッシュアップ)もよく使われます。 動けるようになれば、頭を固定して目を動かすビジョントレーニングよりも、頭や身体を動かして目を固定するトレーニングのほうが痛みを取る効果は大きいと思います。 個人的には、介助者の中村さんが話しかけながら手足をさするボディマッピングが、刺激としても、心理的補助としても最も優れた支援だと思います。 「手当」という言葉は、文字通り手を当てることこそ最強のペインコントロールとなることを示しています。 ※感覚の上書き、痛み信号の停止措置としても、痛い場所に手を触れることで、その部位に意識が届くので痛み信号を出す必要がなくなります。警報がなったら、警備員が見に行く効果がある、と例えると伝わりますか? 僕らは、ケガを治すことはできませんが、ケガをしてつらい心に寄り添うことはできます。 その心を、より効果的な形にする技が体芯力の学びだと思います。
中村広美さん
ありがとうございます。とってもわかり易く、小野さんのコメントのフォローもよくわかりました。相方は、よくわからないことや納得いかないことは、拒絶するのでボディタッチからやってみます。体芯力頭では、良いと思っていますが、口に出して相手に納得してもらえるところまで頑張らなくては!本当にありがとうございました🙇
