脳への刺激の入り方とセントラルパターンジェネレーターについて(2024/5/15)

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質問者:永野 眞治さん

第8回目の講座の中の前半で説明して頂きました「脳の仕組み」に関しての確認です。

体の各部位に対して、大脳と脳幹は反対側で、小脳は同側が働くので、 例として、 左肩が痛い場合は、反対側の右側にアプローチをして左側の大脳と脳幹に刺激を入れる。
その結果として、
①筋肉の働きを制御している(右の)脳幹が正常化(余計な緊張が取れるなど)され、
②「現場監督」の役割りを担っている(同側の)左の小脳が活性化され(機能が上がり)、左肩の動作(ROMなど)が元に戻ることで、
③痛みが取れたり、動きが改善するという理解でいいでしょうか?

動画の説明では、②の部分にあまり触れておられないように感じましたので、確認させてください。

それと、 CPG(セントラルパターンジェネレーター)というのは、脊髄反射のことでしょうか?


回答:鈴木 亮司

>左肩が痛い場合は、反対側の右側にアプローチをして左側の大脳と脳幹に刺激を入れる。
その結果として、
①筋肉の働きを制御している(右の)脳幹が正常化(余計な緊張が取れるなど)され、
→右の動きの感覚は右の小脳と左の大脳皮質と脳幹に入ります

②「現場監督」の役割りを担っている(同側の)左の小脳が活性化され(機能が上がり)、左肩の動作(ROMなど)が元に戻ることで、
→右を動かした場合、刺激は右の小脳に入ります。

③痛みが取れたり、動きが改善するという理解でいいでしょうか?
→右の動きは基本的に左側の痛みに効果がある可能性が高いです。 別例としては右の動きを出すことで右側のボディマップが鮮明になり、右側の痛みが取れる、ということもあります。

セントラルパターンジェネレーター(CPG)は歩行などに使われている脊髄が介在した神経回路のことです。 詳しくはこちらを読んで頂くと良いかと思います。

https://rehaplus.jp/neuroreha/2020/06/29/2745/

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