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質問者:佐多 聡子さん
野球をしている息子のことで相談させてください。
外部の軟式野球チームでピッチャーをしている中2です。
プレーのパフォーマンス向上のため一緒に体芯力体操をやっています。
先日おもりをつけた友人のバットで素振りしたところ肘を痛めました。自分のものよりおもりがバットの先の方についていてより遠心力がかかった状態だったようです。(それにより肘が引っ張られる形になったのかなと思っています)
肘を曲げると肘の内側に痛みが出るようになり2週間ほど投球を控えていましたが最近痛みが緩和してきて投球を再開していました。痛みのある間は上腕の筋肉をゆるて曲げ伸ばしが楽にできるようケアをしていました。
バッティングは問題なく出来ています。
本日スワイショウを終えたらまた肘が痛いと言い始めました。やっている間は特に何も感じなかったようです。
よく考えたら腕を放り投げる動きはバットで引っ張られた動きと似ていてやめておくべきだったのかもしれないのですが、そこまで考えが至らず不調を悪化させてしまいとても後悔しています。
症例も確認しましたが肘の屈曲の際に内側が痛む、に合致するものがなくどのようなアプローチをしたら改善に導けるのかアドバイスをいただけると助かります。試合もたくさん予定されているのでできる限り早く回復させてあげたいと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。
↓
先日ご相談させていただいた息子の肘の件です。
みなさまにたくさんアドバイスいただいたことを実践しまして痛みが軽減しそのまま登板することができていますのでご報告です🥹ありがとうございます!!
ご報告遅くなり失礼しました。
以下の二つのワークでもともとあった肘の屈曲時の内側の痛みは10→2くらいまで減りました!
ミラー関節の屈曲伸展(1番効果大きかったです!)
手首と指のモーターコントロール
その後肩甲骨、肩周りのケアを行って痛みが10→1に。
遅くなり眠すぎるようだったのでその日はそれで終わりました。
翌日に
尺骨神経のスラッキングも追加しましたがこれはあまり変化を感じなかったようでした。
私の間違ったスワイショウの指導により痛めてしまう前の状態までは戻すことができたので先週末の三連休の試合では登板しました。
帰宅後はやはり痛みが出てくるようで(1まで減った痛みが→3〜4へ)、夜にミラー関節、モーターコントロール、肩甲骨肩まわりケアをして状態を戻して登板する状態でした。
屈曲時の痛みに加えて伸展時の痛みというかハリのようなものもあったようですがそれも軽減しました。
できれば完全に治るまで投げないでいた方が良いのかな?という私の心配をよそに、本人は離脱することへの不安(一番手のエースではないので)があるようで投げていました。
ですがその後もわずかな痛みはあるものの問題なく投げられています!本当にありがとうございました。
あと、これは久場さんにアドバイスいただいたのですが、痛める原因となったスイングの重さに耐えられるだけの体幹部、背骨、肋骨、骨盤の動きを体芯力体操で引き上げて今後はよりしなやかで強い体を作っていけるようしていこうと思います!
アドバイスくださった皆様ありがとうございました!春までに体芯力体操で体の底力を上げようと今取り組んでおりまして、またご相談させていただくかもしれませんがよろしくお願いいたします🙇♀️
最後に一つ質問です🙋♀️
今後の講座の中で教えていただけることかもしれないのですが、痛みが起きている箇所に影響を与えている収縮した筋肉をゆるめることで痛みが軽減したり可動域が上がるのはわかるのですが、
今回のようにモーターコントロールやミラー関節のケアで痛みが軽減するというのはどういった理由なのでしょうか?脳の痛みを感じる部分が問題だったということですか?
痛みは減って動かしやすいのだけど、該当箇所に炎症や損傷はあるかもしれないのにそのまま使い続けてしまってよいものなのか息子を見ていて心配になりました。使って出た痛みを減らしてまた使って減らして、、とだましだましのようにしていてこれでよいのかな?と感じています。
どうぞよろしくお願いします🙇♀️
回答:田代 慎一郎さん
佐多さん
認定講師の田代です
ご推察の通り、痛みの仕組みは芯の巻以降の神経アプローチで扱うのでご安心ください。
簡単なイメージとして、幻肢痛(ファントムペイン)を例に挙げます。
事故で失われたはずの手が痛い!というお話を聞いたことはありますか?
怪我をした部分が痛いのは、「ケガという原因があるから」と考えます。しかし、痛いはずの場所(右手)は存在しないのに激しい痛みがある、というナゾの現象が幻肢痛です。
痛い場所を治療しようにも、治療する怪我の部分がないから普通の方法では痛みを治療できない、というのが幻肢痛です。
これは、脳が体の地図に合わせて痛みを作っている証拠ですね。
体芯力では、ケガをした部分に直接アプローチせず、他の場所を動かして体の動きを変える取り組みを行います。
その一つに、関連する脳の通路を刺激する方法がミラー関節です。
野球に例えると、ファーストの選手の守備が苦手な時、ファーストの選手を追い込むと自信を失い逆効果になっしまうかもしれません。その時、逆サイドのサードの選手を強化すると、内野の余裕ができて、ショートやセカンドがファースト側をカバーできるから、苦手なファースト君もなぜか動きが良くなった!みたいなイメージを思い描いてもらうと、直接じゃないアプローチのイメージは伝わるかもしれません。
一見違うけど、実は脳の中で同じ! ということについて、これから体芯力で学んでいきます。
その時に、ご自身の身体の細かな違いに気づくことがとても大切ですから、今は体芯力体操に取り組んでご自身の身体の変化に気づくことが、一番の成長につながると思います!
佐多 聡子さん
わかりやすく教えてくださってありがとうございます!(clap)
幻肢痛という言葉は知りませんでしたがそのような現象を聞いたことはありました!
子宮摘出後の知人も同じようなことを教えてくれたことを思い出します。
脳が痛みを作っているというのはわかるのですが、
息子の件で浅川さんが「おそらく靭帯を伸ばされたのでしょう」とおっしゃっていたその伸びてしまった靭帯はミラー関節などをやって元に戻っている訳ではないんですよね?実際にある物理的な損傷の扱いをどうしたら良いか?という点がまだスッキリ出来ずにいます
田代 慎一郎さん
おはようございます。
脳の痛みについてイメージできたこと、嬉しく思います。知人の方も大変な思いをされたのですね。痛みが続くとき、体芯力でのアプローチで効果を出せるかもしれません。
肘の靭帯についてですが、体芯力認定講師ではなく、他の学びを合わせた私個人の理解でご説明します。
体芯力を含め、あらゆる体操、運動療法で壊れた部位は治せません。
肘の靭帯を治すのは、体操ではなく、ご子息の自己治癒能力です。
ただ、体操などを通して残存機能の活用を行い、問題なく目的の動作を行うことができるようにしています。
膝の半月板を痛めても、半月板に負担のかからない動きを覚え、壊れた半月板のままで歩けるようにする。
肘の靭帯を痛めるのは肘の靭帯に負担のかかる動きをしているので、負担のない動きに変えることで投球そのものを改善してまた投げられるようにする。
(肘の靭帯損傷は治っていないか、問題は解決する)
私のイメージでは、二車線道路の片側で事故が起きたとき、道路が全面封鎖されて目的地に行けなくなっているのがケガをして、動けない状態。
脳の痛みを和らげることで、「全面封鎖はしなくても、片側ならゆっくり走れるね!」と基本動作を取り戻す段階。
事故が起きたのは、その場所に交通が集中したり、暴走するトラックがいたりと身体全体に問題があるはずなので、全体調整して問題部分の負担を取り除く段階。
そして、事故した道路には、身体だとほぼ間違いなく併設してある壊れにくい高速道路があり、そちらが全然活用されていないので、身体の動きを変え滑らかに使う道路を変えて目的地に誘導する段階。
その結果、事故で封鎖された車線は、事故処理が終わってなくても、他の方法で目的地にたどり着けるようになります。
そのあと、時間をかけて落ち着いて自己処理を行い完全に治すのは、体操ではなくその人の回復力です。
痛い!という感覚は、救急車のサイレンのように、事故現場に意識を向けてしまいこの真逆の働き(非常事態で交通を止める)になります。
適切に脳に働きかけ、痛みを和らげることで、使えないところを切り離し、動けるところでもう一度別の動きを構築することができます。
多くの場合、壊れるのは負担の大きい効率の悪い誤った動きが原因なので、正しい動作構築ができると、ケガはあっても問題なく動けてしまうから「その場で歩けるようになった!」という現象につながります。
そのためにも、自分の身体で不合理な動きと、合理的な動きの違いを体感することがとても大事です。
ですから今は体芯力体操を1つ1つ取り組まれることが、結局は一番の理解の近道だと思います。
佐多 聡子さん
ご親切にたくさん説明してくださりありがとうございます。 例えを交えながらの田代さんの説明はとってもわかりやすいです✨ やはり壊れたものは体操をしても治らないですよね。 ただ、残存機能を活用して問題を解決できることは負傷してスポーツが出来なくなる不安を抱えている子供達には(もちろん日常生活での問題を抱えているあらゆる方達にも)大変心強いことだと思いました。 そして併設されているのに全然活用されていない壊れにくい高速道路の存在は希望の光ですね🥹 私自身はまだ日常生活で体芯力体操によってこれができるようになった!などのうれしい体感は正直まだないのですが、たくさん体操をして不合理な動きと合理的な動きの違いを体感できるようになりたいと思います‼️ ご親切にご対応くださり本当にありがとうございます(bow)
