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質問者:麻生裕之さん
8期マスターズ陸上の麻生です。
素朴な疑問です。
歩行や走行では、
解剖学的に見ると内側にある脛骨の方が
外側の腓骨よりはるかに太く、
体重支持にも関わっていると思います。
それにもかかわらず、
人の自然な着地は踵の外側から入る形になります。
これは、
骨の太さや支持構造の問題ではなく、
・衝撃を直で受けないため
・回旋によってエネルギーを逃がすため
というような
身体の運動連鎖・ねじれ構造と
関係している理解で合っていますか?
体芯力で言う
「中心が先で、先端が遅れる」
「ねじれを殺さない」
という考え方とも
つながるように感じています。
回答:田代 慎一郎さん
いつもご研究お疲れ様です。
常歩(なみあし)という歩行団体のマスタートレーナーもしている田代です。
ご指摘の通り、小指側の腓骨は細く、体重をささえる機能はありません。
ただ、小指側にありますが、小指と連動はしていません。
これは、図よりも骨格模型を触ったほうが早いのですが、足は二階建て構造になっていて、小趾中足骨(小指の付け根の骨)が一階。小指と中指が最初に体重を受け止める骨です。そして親指から中指の付け根は直接地面に触れない2階の骨です。
たたし、かかとを浮かせるならつま先方向から地面への圧力は親指側でダイレクトに伝わります。
足は構造的に、全ての圧力を一度距骨で受け止めます。
その後、脛骨で吸い上げ、伝達します。
このとき、小指側から衝撃が入力、対角の内くるぶしに抜けるように伝わります。
つまり、足首を脱力させた小指から着地の衝撃は、腓骨側に抜けない、ということです。
麻生裕之さん
田代さん、いつもありがとうございます。
陸上競技をやってきたのに、きちんと体のことに向き合ってこなかったので、貪欲に学んでいきます。
近藤直輝さん
ちなみにですが、足根骨の配列でも二階建てになっている認識で間違いないでしょうか?? 距骨は完全に踵骨に載っています。 その前の立方骨が一階。 舟状骨、楔状骨が二階。 になっているので 骨性の支持が強いのは足部の外側になっているので、やや外側から接地したいと思っていましたが。。。 内容がズレていたらすみません🙏
田代 慎一郎さん
近藤さん はい、その認識で合っています。 小指からの接地が正しい構造になります。 かかとが最強の支柱であることは間違いないです。強力過ぎる(ブレーキ能力が高い)のでかかとを使わない動き方もありますが、基本的にはカカトから接地することになります。 その次に小指中足骨が接地します。立方骨は設計上1階ですが ロフトのように小指中足骨のために大部分が浮き上がっている中2階だと思います。 よその研究会で平行なすり足や、ミッドフット走行をしている人のベアフット系の靴底の減り方を調べました。明らかに小指中足骨がすり減っていました。つまり立方骨は浮いている。 ※前述の、かかとをあまり接地させない割と特殊な動きで、ここでは歩き方の説明は避けます。 ですので小指からの接地の意識は正しい、と思います。 ただスネの骨の2本ある外側の腓骨は、小指からの体重直接支える骨ではありません。 麻生さんへの返信は 小指体重を腓骨は支えませんよ、脛骨で支えます。 という内容であって、小指から接地してはいけない、という意味ではありません。 むしろ、小指から接地しないと腓骨に圧が入り歪んでしまいやすくなる、というつもりでした。 ★母指球問題 もう、これは初心者板で書くことではないのですが、小指接地に触れると、「あれ?拇趾球は?」という疑問が生まれます。 体芯力では鈴木先生のお師匠の中村理論を受けて、拇趾球圧をかけることに大切さが語られています。 母指球圧は かかと→小指中足骨→ と重心が移動していくと、勝手に最後に乗り込みます。 これを、自分から蹴り出すと、バランスが崩れてしまいます。 そういう意味で、麻生さん、近藤さんの意識されている小指側を意識した着地はとても良いことです。 特に、かかとの親指側から着地してしまうと、踵の骨が崩れて、外反母趾の主原因となるので気をつけたいです。
田代 慎一郎さん
麻生さん
いつも素晴らしい挑戦をありがとうございます。僕は口だけ番長で、全然走れないので、心より応援しております。
田代 慎一郎さん
https://www.instagram.com/reel/DSkCiSREkhl/?igsh=MWttNmM5Zzlndm5zYg== ささえる骨、脛骨があるのに腓骨は何のためにあるの? のわかりやすい説明ありました。 前腕の橈骨と尺骨の関係で説明するのが早いですね。 足裏の使い方情報はありませんが小指側=横成分の重要性に繋がればと思います。
麻生裕之さん
ありがとうございます。 知れば知るほど、人間の体は神が作ったとしか思えないですね。 私の拙い質問を気にしていただいていて、感謝です。
