肩関節がどうしても立甲してしまう方へのアプローチをお教えて下さい。(2025/5/9)

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質問者:猿山直明さん

お疲れ様です。
一点質問させてください。
立甲のやり過ぎによってキャットアンドカウの際に肩関節がどうしても立甲してしまう方へのアプローチをお教えいただけると幸いです。
アプローチとして、菱形体操から上の腕を前方向に出してもらい肩甲平面を形成させてキャットアンドカウをやってもらうと多少は良くなったのですが、やはりどうしても立甲してしまいます

回答:田代 慎一郎さん
猿山さん、たまたま昨夜調べていた呼吸と筋肉の関係が関連するのでお伝えします。

引用
呼吸で吸う時(吸気)に主に出力が上がる筋肉群はいくつかあります。これらは吸気筋と呼ばれます。
主な吸気筋とその働きは以下の通りです。
* 横隔膜(おうかくまく): 最も重要な吸気筋です。※中略

より深く息を吸おうとする場合(努力呼吸)には、これらの主呼吸筋に加えて、呼吸補助筋と呼ばれる筋肉群も動員され、さらなる出力の増加に貢献します。
主な呼吸補助筋には以下のものがあります。

* 小胸筋(しょうきょうきん): 胸部の前側に位置し、肩甲骨を安定させながら肋骨を引き上げる作用があります。
* 前鋸筋(ぜんきょきん): 脇の下から肋骨にかけて位置し、肋骨を外側に引き出す作用があります。
これらの筋肉群が協調して働くことで、呼吸時に胸郭が拡大し、効率的に空気を肺に取り込むことができるのです。
安静時の呼吸では主に横隔膜と外肋間筋が働きますが、運動時や呼吸困難時には呼吸補助筋がより活発に働くようになります。

引用終わり

ということで、肩甲骨と肋骨結合で呼吸補助として使える前鋸筋・小胸筋を活用すれば、肩甲骨のスタビリティを高めることができます。
具体的には、体芯力体操でも重視される仙骨からのキャットカウで、吸い丸め(息を吸う時に腕を伸ばし背骨を持ち上げる)のに、両肘をへその前から重ねるように絞る意識を加えると、呼吸スイッチ補助で肩甲骨の安定が増すのではないでしょうか?

臨床事例は持っていないので、体感と机上の理論でしかなく申し訳ありません。
猿山直明さん
呼吸からのアプローチで肩周りの筋肉の活性化を行うという感じですかね。

一旦試してみたいと思います。ありがとうございます。
○○さん
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