首から下の麻痺は治らないだろうと、全介助の告知があったそうです。(2025/7/7)

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質問者:池戸つゆこさん

31歳男性の柔道事故、頚椎、脊髄損傷の方、食欲はあるけど、首から下の麻痺は治らないだろうと、全介助の告知があったそうです。

ただ、リハビリ担当の先生は、神経の損傷していないところは動く可能性があるので、出来るところを増やしていこうとしてくださっていて、本人もやる気十分なようです。

手が動くといわれていたのも、肘がなんとなく持ち上がる程度で、食事ができるようなものではなく、少しだけ反応があるだけのようです。

話せるし、頭もしっかりしているし、何より自分のことよりもお母さんの今後を心配してくれるそうです。優しい😭

面会時間、少し長めにいても良いみたいで、友人は毎日通っています。
身体に触れると、反射で良くなったところが勝手に動いてしまって、蹴ったりするかもしれなくて危ないから、お母さん触らないでと言われているそうです。
マッピング、出来ないみたいです。
息子さんが、急に動いたりして申し訳ないと思っていたら、無理に触れないほうがいいのか、それでも触ったほうがいいのか…

いろんな経験や指導をされている方々も体芯力にいらっしゃるので、どんなアドバイスでも良いので、なんでもいただけると、彼女の励みにもなると思うので、お力をお貸しいただけませんか?

もしも、体芯力の実践相談ではないので不適切でしたら、控えます🙇‍♀️

回答:小野 瑞季さん
経過を詳細にご連絡くださり、ありがとうございます🙇🙇
このようなご相談も、もちろん体芯力のチャットでしていただいて大丈夫です!!

ご本人もやる気十分で、お母さまの今後を心配されているなんて、本当に素敵な方ですね、、😭😭
ぜひとも力になりたいですよね、、!!

マッピング、なかなか行うことが難しいご状況なのですね、、。

・もしもの時のために蹴られないような位置まで離れて上半身、手、顔を触ってあげる
・蹴らないようにうつ伏せの状態で背骨や骨盤周辺を触ってあげる
・眼のワーク、舌のワークを行う
・匂いの刺激(様々な香りを嗅いでもらう)
などを、池戸さんからいただいた情報で考えてみました🙇
池戸つゆこさん
ありがとうございます😊
体芯力、ほんまに優しい場所やなと思っています。

目と舌のワーク、香り(アロマ)お伝えしました。実際に私が面会できないので伝えることのみですが、伝え方が難しいなと思っています。
楽しくできるように、その動作がどこに作用するのか、お母さんが伝えるので、まずはお母さんが本当に必要だなと感じてもらわないといけないなと思いました。

私では権威性が低いのかもしれない…
話をしてもあまり伝わっていない気がするのは突然の息子の事故での怒りを消化できずに現実を受け止めないといけない混乱からかもしれないですが、時間がかかっても寄り添っていきたいと思います。

お母さん側への心のケア、

首から下の麻痺の息子さんにどのように伝えたらいいのか、

反射的に体が動いて、それを制御できない症状は、今だけなのか、早めに対応できれば治って逆に脳と繋がって自分で動かせるようになる可能性が少しでもあるのか…

なかなかネットで検索してもよくわからないので、経験がある方がいらっしゃったらなんでもアドバイスお願いします✨
久場 創さん
おはようございます🌞
2期の久場です。
過去(10年前)に頸髄ではないですが、胸髄損傷の方35歳くらいの方を経験しました。
初期は弛緩生で全く動かず、褥瘡や皮膚管理を徹底していました。
この方も皮膚管理はしっかりしておきたいですね。

そこからティルトテーブル使ったりしてどんどん刺激いれていきました。
反射が出過ぎて抑えないといけない場合もあるし、逆に反射を出して安定させる時期もあるだろうし。でも、反射を入れすぎたら相手からしたら不快な緊張になり痙性がでるあるのでそこは気をつけてはいきたいです。
ですので担当セラピストにどこまでの反射なら続けていいのか、抑えたほうがよいのか、を確認するのは必要かと思います‼︎
そこはこの方の時期によって変わるかなとは思います。
最終的には僕ね担当の方は歩行器で退院はしました。自宅改修なども沢山やりましたね。

眼、下への刺激はとてもよいと思います。
風船を使っての腹腔、胸腔を圧入れたりですね。
あとは代償できる神経、筋肉の評価も担当セラピストの方に確認してもいいかなと。

あまりいいアドバイスができなくてすいません💦
池戸つゆこさん
久場さん早速のアドバイスありがとうございます😭遅い返信申し訳ないです。

まずは褥瘡予防皮膚のケアですね!もう一度お伝えしてみます。

一度お話をして聞いた時に、お母さんが身体を拭くのは痛がるので看護師さんというプロに任せるとのことでしたので、それ以上は何も言えなかったので。

やはり、反射を入れる時期や程度が難しそうですね!反応があるということは、回復する可能性があるかもしれないと素人的に思ってしまいますが、希望を持ち続けてできることをやることって大事ですよね!

担当されていた患者さんが、歩行器で歩けるようにならはったのは、すごい‼️

風船を使って、腹腔胸腔に圧を入れるというのは、風船を膨らますということですか??

代償できる神経、筋肉の評価も、聞いてみてもらいます✨

実際に患者さんをみていらっしゃった久場さんのお言葉、参考になります。本当にありがとうございます♪
○○さん

鈴木亮司さん
おはようございます☀
横から失礼致します。


>私では権威性が低いのかもしれない…
話をしてもあまり伝わっていない気がする

これはおそらくは、目や舌のワーク、臭いということをお伝えしたとしても
それが脊髄損傷との関連性に対して
あまりピンと来ないのかなー?と。

皆さんは元々の身体の知識をお持ちで、さらに神経の学びが入って実践を経験して、身を以てして知っているわけですが、
いきなり知識だけ伝えられても繋がりに関して「?」なところはあると思います。

権威性というか
少し回りくどいと思いますが、僕自身が感じているのですが、神経学を伝える際には、ある程度前置きの説明が必要ではないかと思います。

皆さんが心身共に少しでも良い方向に向いてくれると良いですね。
池戸つゆこさん
これはおそらくは、目や舌のワーク、臭いということをお伝えしたとしても
それが脊髄損傷との関連性に対して
あまりピンと来ないのかなー?と。

まさに、それを私も感じていました。
やっぱり、順序立てて伝えることはとても大切なことだなぁとおもいました。

私自身も、どうにか少しでも早く対処できる何かないかと考えてしまって、相手がまだそこまで理解していないのに伝えた気がします。

うまく伝わらなければ、伝えていないよりも要らんことしたかなと反省しています。私自身の至らなさを実感しました。

お伝えくださってありがとうございます😭
体芯力を学び指導者になるために根本的なところを伝えていけるよう、しっかり学んでいきたいです。
ご指導よろしくお願い致します🙇‍♀️
岩﨑芳美(あこ)さん
つゆこさん、こんばんは^^
今日はお疲れさまでした!8期の理学療法士のあこです☺️

突然の頸髄損傷でご本人はもちろんのこと、ご友人も大変混乱されていることと思い
その気持ちを思うと胸が締め付けられる思いです。

私は小児と高齢者の脊損の方のリハビリ経験があります。
いずれも維持期なので残された機能を維持したり強化する時期ではありました。

ご友人の息子さんは急性期なので久場さんのおっしゃる通り
褥瘡予防が大切な時期だと思います。

反射についても刺激によって痙性(筋の過緊張)が助長される可能性もあるので
医師やセラピストの指示に従うのがよろしいかと思います。
とはいえ何かやりたいですよね...
病室でできるプログラムを聞いてみるのも良いですね☺️

そしてなにより大切なのは精神的なサポートではないかと思います。
障害の受容には段階があり
①ショック期
 → 突然の事故・発症などでパニック、混乱、現実感の喪失
②否認期(否認・拒否)
 → 「自分は大丈夫」「元に戻るはず」など現実を受け入れられない
③混乱期(怒り・抑うつ)
 → なぜ自分が?という怒り、無力感、落ち込み、不安が強くなる
 → うつ状態や周囲への八つ当たりが見られることも
④解決への努力期(適応努力)
 → 自分の状態と向き合おうとし始める。リハビリへの参加なども
 → しかしまだ不安定で揺れやすい段階
⑤受容期(再統合)
 → 自分の障害を含めて自分自身として肯定できる
 → 新たな目標や生きがいを見出していく

この段階を行ったり来たりしながら最後は病気や障害を自分の一部として受容していけるという
段階を経ていきます。
これも結構個人差が大きく、受容までに10年以上もかかる人もいらっしゃいます。

リハビリしている時はいつもこの方は今どの段階にいらっしゃる人なのか
考えながらやっていました。

ご友人の息子さんはおそらく①の段階にいらっしゃると思いますが徐々に②へ移行していくと思われます。
③の段階だとリハビリを拒否される方もいらっしゃいました。
障害の受容までにこのような段階を経るということを知っているだけでも
誰しもがこのような心の変化をたどるもので、自分だけじゃないと思えたら...

そしてご友人は突然の出来事で心が追いついていない状態だと思います。
ご自分を責めてしまっていたり(もっと何かできたのでは?)
未来が見えない不安に押しつぶされて現実を直視できない状態かもしれません。
受け入れられないこと自体が自然なことなので
つゆこさんが側にいて話を聞いて差し上げるだけでも嬉しいと思います。

今日の講義で亮司先生が仰っていた”命よりも大事なものは「所属感」”
これは本当にそうだと思います

私がPTの学生時代に大分県にある「太陽の家」という障害者施設に行ったのですが
そこでは脊髄損傷で歩けなくなった20〜30代男性が車椅子で生活されていて
仕事をしながら、車椅子バスケをやったり、車椅子マラソン(大分は車椅子マラソン大会が有名です)などの
スポーツにも取り組まれていました。
一人じゃない!仲間がいるから一緒に頑張れると仰っていました。
今思うとその若さでそこまでに(障害受容に)至る過程は想像を絶するものだったと思います。
太陽の家の障害の有無に関係なく共に働き、暮らし、人生の目標に向かっていける社会を目指すという理念に
感銘を受けたのを覚えています。

少しでもお力になれるならと思い、出しゃばってしまいすみません🙇‍♀️
ご友人の息子さんの回復を心よりお祈りしております
池戸つゆこさん
あこさん、本日も画面越しで拝見してました✨
お疲れ様です♪

精神的なサポート、やはり必要ですよね!

障害の受容の段階、勉強になります。
息子さん、本当にいい人で、お母さんの前ではお母さんの心配ばかり。
もともと、びっくりするほどのプラス思考なので、悲観的な見方をしない人なのですが、心の内はわかりませんよね。

全介助の宣告を受けても、リハビリ頑張ったらもしかしたら動くとこ増える!と意気込んでいるので、今はやる気に満ち溢れています。

本日の講義で亮司先生がおっしゃっていた所属感の話、私も響きました。
孤立しないことって、人として大切なんですね。
今一生懸命自分に向き合う時で、少し時間が経ってからのことも想像できるようになってきました。

太陽の家のような施設があること、知りませんでした。素晴らしい理念のところですね。
今後、回復次第で、そういう施設に巡り合えるようにアンテナをはっておきます。

ご返信いただき感謝しています。PTさんとしてのご経験をお伝えいただき、もっとたくさん聞きたくなりました。

これからもアドバイスお願い致します🙇‍♀️
永野 真治さん
お気持ちお察し致します。

全介助の告知は、辛いことだと思いますが、たまたま担当された医師のことを100%信用する必要はないと思います!

幸いリハビリ担当者は、可能性を示しご本人もやる気十分というのは大きな救いですよね〜

僕なら、ご本人がいま出来ていることに集中させます。

それは、呼吸です!

呼吸が出来ているということは、呼吸に関する随意筋が機能しているという見方が出来ると思います。

幸い脳の機能は正常ということなので、

麻痺している箇所と損傷部位の脊髄に呼吸によりシッカリ酸素と血液を届けるようにイメージして行ってもらいます。
※要するに、人体の生命線である呼吸&血流の質を上げるということです。

ずっとその様に行うのは無理なので、

例えばタイマーをセットして1時間に5分ずつ

•頸椎
•胸椎
•腰椎
•体幹部
•利き腕側の肩〜肘〜手首〜指先
•利き腕でない方の肩〜肘〜手首〜指先
•利き足側の股関節〜膝〜足首〜指先
•利き足でない方の股関節〜膝〜足首〜指先

などパターン別に行なってもらいます。
→やり方に慣れて5分が余裕で出来たり、何らかの効果が感じられれば、徐々に時間を延ばす。

神経学とは違って非科学的なやり方ですが、効果は実証済みです❣️
感覚的には、自分の脳内で各部位のマッピングをする感じが近いと思います。

一般の方には、なかなかそのようなことをイメージしてもらうのは難しいと思いますが、一流のアスリートなら体の感覚は隅々まで研ぎ澄まされていたと思いますので、その感覚を蘇らせるように意識してやってもらえればと思います。

ただ、やる人が半信半疑では残念ながら効果は出せないと思います。

自分の体の可能性(自然治癒力など)を信じる人のみが、効果を出せる方法になります✨
池戸つゆこさん
いつもありがとうございます😭
今できている呼吸に集中させる。


永野 真治
2025年7月8日 20:31
呼吸が出来ているということは、呼吸に関する随意筋が機能しているという見方が出来ると思います。
なるほど、そういうふうな見方で伝えられると、すんなり理解してもらえそうです。

永野 真治
2025年7月8日 20:31
麻痺している箇所と損傷部位の脊髄に呼吸によりシッカリ酸素と血液を届けるようにイメージして行ってもらいます。
※要するに、人体の生命線である呼吸&血流の質を上げるということです。
具体例も出していただき、私でも理解できてわかりやすいです。
非科学的でも、効果を感じていらっしゃるというのは、心強いです。脳内でマッピングができれば、酸素や栄養を届けやすくなりますよね!


永野 真治
2025年7月8日 20:31
ただ、やる人が半信半疑では残念ながら効果は出せないと思います。
これですよね。ほんま、そういうふうに感じます。亮司先生のいわはるように、しっかりと伝えて、意図を汲んでもらってからいろいろやってもらおうとおもいます。


永野 真治
2025年7月8日 20:31
自分の体の可能性(自然治癒力など)を信じる人のみが、効果を出せる方法になります✨
ここは、今の所クリアできてそうな気がします。
私も彼の自然治癒力を信じて、体芯力で学んでいく知識も伝えられるようにしながら頑張っていきたいです。

身体を使うことが大好きだったのに、動けない事がまずは辛いと思うので、5分ずつでも意識して動かそうとするだけでも、精神的にもいい事だなとおもいました。

いろんな方向からのアドバイスありがとうございます♪
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