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質問者:深見重夫さん
はじめて、質問させていただきます。理学療法士です。
1か月前から担当している方の件です。
70代後半の女性。3年ほど前に、転倒して右大腿骨頚部骨折で人口置換術を受けています。その後、数回転倒し、2回脱臼して、再置換術を受けています。(1回目の転倒の際に右橈骨遠位端骨折もしています)
現在、長距離は杖を使っていますが、短距離は杖なしで歩いています。
片脚立位は、両側とも30秒以上可能です。右股関節屈曲100°位から痛みを訴えます。
2週間前から、バランス訓練として、立ち直り反応、ステッピング反応を安全な形で引き出すようにしていました。
数日前、自宅で転倒し、右側頭部を打撲しました。その後、受診し、急性症状はないと診断されています。転倒の状況を伺うと、外の郵便受けのものを取ろうとした際にバランスが崩れ、右足がとっさに出ず倒れかけ、右手でかばうと、また右手を骨折してしまうと思っているうちに、頭部に打撃があったということです。
➀右股関節を再度脱臼したくないという恐怖感
②右股関節の慢性疼痛
を踏まえて、どこから手を付けようかと考えています。
アドバイスがいただけるとうれしいです。
回答:小野 瑞季さん
初めまして。4期の認定講師の小野です!
ご質問をありがとうございます!
深見重夫2025年8月10日 15:392週間前から、バランス訓練として、立ち直り反応、ステッピング反応を安全な形で引き出すようにしていました。ちなみに、上記をお試しいただいた際、この方にはどのような反応がありましたでしょうか??
また、1か月前から担当されている中で、
・マイナスの反応が出たもの
・プラスの反応が出たもの
などがありましたら、合わせて教えていただけますと予測が立てやすくなりますので、よろしくお願いいたします😊
深見重夫さん
小野先生
ご連絡ありがとうございます。
1か月前は、体芯力に出会う前でしたので、可動域訓練、筋トレ、生活動作確認を行っていました。
2週間前から、体芯力で紹介されていた転倒予防の一環として、バランスを崩した時の立ち直り方、バランスを崩しても恐怖のあまり、体を緊張させるのではなく、足がでるようなトレーニングを2回ほど行っていました。私が一緒の時は安心できるので足が出ると言っていましたが、汎化するには至っていなかったのだと思います。
また、股関節の慢性痛の軽減のために、長座位(背中を固定して)で股関節を内外旋させたり、痛みが出ない範囲で足部を滑らせるようにして膝をゆっくり屈伸させていました。(このビフォーアフターの変化はでていません)
よろしくお願いいたします。
久場 創さん
ご返答が遅くなり申し訳ありません💦 久場です! 恐怖心はやはりゆっくり動きの回数を増やして脳に大丈夫だよ!という司令を作っていく必要があるかと思いますね♩ 股関節ですが内外旋の動きで痛みはでませんか?? 股関節をアプローチもよいかと思いますが、もしかしたらそこも恐怖心がいり動かす感覚が落ちて、過度な緊張を引き起こす可能性があるかもしれません。 大腿骨頭に対する関節窩の動きの視点をもつのもいいかもしれません。 骨盤の運動ですね😀骨盤が動けば股関節も動きますので、直接股関節というよりは、結果的に股関節が動くようにするというのもよいかと。 あとは、バランスのところで足圧の感覚刺激ですね。リハビリするときは靴でしょうか? 裸足で足裏に色々刺激を与えていくのも効果的かと。 もうひとつは腕の動きはどうかなと感じました。 恐怖心があると上半身を固めている可能性もあるので、スワイショウなどで腕振りをして脱力を意識させていくのもよいかもしれません。
深見重夫さん
久場先生 ご連絡ありがとうございます。 久場 創 2025年8月12日 20:22 大腿骨頭に対する関節窩の動きの視点をもつのもいいかもしれません。 ↓ 具体的には、座位で、骨盤を前後傾する動き、広背筋で行う左右の骨盤の挙上とかですか? 久場 創 2025年8月12日 20:22 バランスのところで足圧の感覚刺激ですね。リハビリするときは靴でしょうか? ↓ 靴です。裸足で踵等に刺激を入れる、立方骨外側にテープを張る等もやってみたいです。 久場 創 2025年8月12日 20:22 上半身を固めている可能性もある ↓ この視点はなるほどですが、ありませんでした。 転倒に備えて、背中を丸めて転がる練習を段階的に行っていきたいと思います。 よい段階があれば、お教えください。 また、ビフォーアフターをご連絡いたします。
