ギランバレー症候群に効果的なアプローチ(2025/2/7)

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質問者:五十川真二さん

知人がコロナの影響から
ギラン•バレー症候群になり
手を動かせなくなっています。

現在は退院し
リハビリ治療をしているんで

体芯力体操を
進めてあげたいんですが

まずは、呼吸、目、舌などの
動きからなのかなと
思いますが

効果的な方法があれば
教えてください。

回答:山口拓也さん
起立性調節障害の原因として
・血液の量が少ない
・血管の圧受容器が機能不全
・交感神経活動が不十分
・血管収縮力、弁機能の低下
・足の筋力低下
・血液の状態が悪い
などが挙げられるかと思います。

その方の栄養が足りてない。もしくは、そもそものカロリーが足りてないというケースも考えられますが、栄養素的にアプローチすると、ミネラル、ビタミン12、鉄分、タンパク質不足などが挙げられるかと思います。
後はシンプルに水分摂取量が足りていない事も考えられます。

そのほかの原因としては足の筋力が低下しているせいで、血液を心臓に戻す機能が低下してるケースもあるかなと。
こういう場合にはジャンプ動作などで筋力を高める方法もありかと思います。

でも何より1番の原因は交感神経活動が不十分なことによって起こるのが大半なのではないかと思います。
ちょうど思春期の時期ですので、段々と他者との競争、比較がされていく中で、自分の理想と現実のギャップが生まれる。
更に家庭環境も悪ければ学習制無力感が生まれ、「何もしたくない。」「朝起きるのがつらい」など、交感神経活動も抑制されていきます。
もしこのようなケースですと、迷走神経、呼吸、光刺激の緩和はむしろ逆効果になるかと思います。

仮に、その方の症状の原因が交感神経活動が不十分だった場合のアプローチですが、格闘技、(ミット打ちなど)、運動、美味しいものを食べる。朝にちゃんと光が浴びるような環境を作る。
そして何より自分の居場所を感じられる空間を与えてあげられるのが1番かなと。
それはライフスタイルに起因しますので何処まで介入出来るかは分からないですが、家庭環境や学校での生活があまり上手くいっていないなら何か別の居場所を提供するのもありかと思います。
それこそ格闘技を勧めてみるとかも良いと思います。

後は動脈の付近を圧迫すると交感神経活動が活発になるので、アンダーアーマーのような、ピシッとしたシャツを勧めるのもありかと思います。

参考になれば幸いです。
田代 慎一郎さん
ありがとうございます
 
なるほど、血管への刺激など全く考えていませんでした。
タイトなボディーガードウェアなども効果を検証できるんですね。
詳細な提言ありがとうございます。

交感神経刺激として、母趾球圧の低ジャンプ動作などを考えていましたが、ボクササイズ系は考えていませんでした。
素晴らしい提言ありがとうございます。

ビタミン12なども作用が不勉強なので勉強しなおします。
助かります、ありがとうございます!
山口拓也さん
とんでもないです!
ビタミン12ではなくてビタミンB12でしたね💦
ビタミンB12は造血作用があるので、もし血液に問題があるならそこにアプローチするのもありかと思います^_^
田代 慎一郎さん
重ねてありがとうございます。
ビタミンb群だけでなく、造血作用にも注目して、脊椎や腸にもアプローチしたいですね。(腸の造血理論信者です^^)
福井千珠子さん
腸の造血論者に少し反応してしまいます!
私も昔、千島学説を読んで、おお〜っとなりました。

脳と腸の関係も、とても興味深いですね!(回虫博士 藤田紘一郎氏の「脳はバカ、腸はかしこい」とか)

腸の調子がよいと鬱っぽくはならない、というのは実感としてあります。
山口拓也さん
もともとの生物発生学の観点からも、生物は腸管一本で出来た散在神経が元になっていて、そこから進化の過程で脳が出来たと言われています。
脳腸相関とは良く言われますが正確には腸脳相関と言った方が正しいかもしれませんね^_^
迷走神経も人間の視点で見るとその名の通り迷走しているようにみえるのですが、腸管から脳が出来た事を考えれば、腸から迷走神経が脳幹に収束されているってだけの事が示唆されますね。
福井千珠子さん
詳しいご説明、ありがとうございます。

体芯力の講座中でもこの件や、右脳左脳の話などいつもそれぞれの方の見解も垣間見え、大変興味深いです。

個人的には、脳卒中の実体験を著したジルボルト・テイラー(脳も神経の解剖学者)の著書「奇跡の脳」という本が大好きです。

自分が脳卒中に起こした瞬間、必死でその時の感覚を書き留めようとメモしてるんですね。

そして彼女のTED動画では、本物の脳と脊髄が出てきます。右脳の左脳が完全に大脳皮質で2ブロックに分たれていることなど、明確に視覚的に理解できます。

また、脊髄はこんなふうに脳からバサーっとぶら下がって、脳からの信号を体の末端まで送って司令を出しているのかと感慨深く見れます。

未見、未読の方、ぜひ、お薦めです。

とてもわかりやすく、専門的なことがとっつきやすく説明されてます。

https://digitalcast.jp/v/18436/
こちらの2:41あたりに本物の脳とそこからぶら下がっている脊髄が見られます。
田代 慎一郎さん
山口さん、ご助言をいただきましたが、うまく対応できませんでした。

長文になり、失礼します。失敗介入事例報告です。

起立性調節障害の高1女子クライアントと面談・ケアをしてきました。

結果として、自律神経の活性化を導くことができず、失敗しました。
事前情報として、クラスへの不適応というメンタルダメージが確認できたこともあり、効果的な手や耳などの抹消への皮膚刺激での反応確認と、体操による脊椎の可動刺激、それと生活改善のアドバイスにとどめて、中期的な改善を目指してアプローチする予定でしたが。


会場はクライアントの自宅。
到着が昼だったので、まずは中食を、ということになり、
ご家族で用意されたラーメン+カレーという超炭水化物の昼食をとることに
なりました。クライアントは笑顔で自力歩行。足取りには不安なし。

昼食後、クライアントを部屋に戻し、依頼主である父コーチと15分ぐらい
聞き取りや打合せをしてから、本人への問診とケアを始めました。

しかし。

・炭水化物の多い昼食後
・クライアントはこたつに入り座位で学習中
・こたつ+灯油ストーブで温度上昇+酸素濃度低下

 という状況ではあったとはいえ。
 さっきまで普通に立って歩いていたクライアントに、問診のあと、イス座位に移ってもらって体の反応を見ようとしたところ、(イスに手をついて、ゆっくり起き上がってもらったにもかかわらず)イスに座ることができませんでした。

 自分が卓球指導を担当している選手で、不調とはいえ、直前まで食道に普通に歩いていたのに、眼がうつろになり、体が完全に弛緩してしまう姿を見て、起立性調節障害の根深さを感じました。
 
 セオリーは、交感神経刺激で血流を活性化させるのだろう、とは思いつつ、あまりの力感のなさに、水を飲ましたり、軽く光を見てもらう程度の刺激しか思いつかず、養生的なケアを行うことしかできませんでした。
結果として、呼吸の調整を行うとさらに体の活性が低下したので、副交感神経の活性化という真逆の行動をとってしまい反省しています。

 血糖値乱高下による血糖値スパイクによる虚脱症状かとも思ったのですが、父親コーチにもたれかかる様子を見て、メンタルの不調からの休養の必要性を感じてしまい、活性化へ舵を切れなかったです。
結果として、回復系のケアにつながる呼吸や皮膚刺激を行ったので、交感神経刺激とは真逆の対応になり、「メンタルケア」としては間違っていないとおっもうのですが、起立性調節障害のケアとしては失敗だと感じています。


山口さんのご提言の通り、
・生活リズムの改善
・血液増産のためのたんぱく質とビタミンB12の摂取
・血管圧受容器の改善

という生活改善に加え、
・学習性無力感からの解放
 :自己有用感の構築と安心できる居場所の確保

などのメンタルヘルスが重要になりそうで、長期展望からの改善が、最も基本的なことだなと痛感しました。

そうは言っても、何らかの交感神経刺激手段は確保したいと考えています。


床座位で、気力が低下した状態で行える安全な交感神経刺激としての皮膚へのタッピング刺激や、狭い範囲に圧をかける刺激など、別の対応が必要だと痛感しました。
深部への皮膚圧として、タオルの巻き付けなどで簡易フロストバンドを行うことなども検討してみます。
*血管の圧受容刺激として、ミラクルグリップを握ってもらいましたが不十分でした。
山口拓也さん
報告して頂いてありがとうございます。
そもそも交感神経活動が抑制されている状態での昼食後、しかも高炭水化物食の後となれば今回の件は当然の結果のように思いますが、食生活にも問題がありそうですね。
そこに関してはクライアントのご両親にも知識をつけて頂く協力をしてもらう必要がありますね。
血液検査数値や血圧も見れればより的確なアプローチが出来るのですが、、、
因みに血圧計は二千円くらいで手頃なサイズのものが購入できますよ!

座った状態から立つ時の対処法ですが、まずはダウンドッグのポジションでしばらく深呼吸して血液を頭部に送ってから立位の状態に持っていく事も良いと思います。

起立性調節障害はメンタル的な側面がかなり強いと思いますので、その方にいかに寄り添えるかが大事かなと思います。
自然の中を歩くとかもとても効果的だと思いますよ^_^

後は赤色やオレンジ色の服装やサングラスなんかも効果的です。

https://amzn.asia/d/cG1JJU6

値上がりしてました( ; ; )
色々と探せばもっと安いのもあるかと思います。
因み僕が使っているのはこれです。
回答:鈴木亮司
返信遅くなって申し訳ありません。
病院や医師の方からどの様な指示が出ているのか詳しくわかりますか?

浅川先生、こんな時に頼ってばかりで申し訳ありませんが、ギランバレー症候群に関しては生理学の教科書とGoogle検索レベルの知識しかないのですが、ご存知の部分や運動に関しての影響など分かりましたら、ご教授いただけると幸いです🙇
浅川 順一さん
https://medicalnote.jp/diseases/ギラン・バレー症候群?utm_campaign=ギラン・バレー症候群_overview_source&utm_medium=GHSKPs&utm_source=google#概要

検索ですがこちらが詳しいです。
病気の機序としては不明の事も多い様ですが一般的には先行する細菌、ウイルスの感染で作られた抗体が抹消神経の表面抗原とクロスリアクションを起こして抗原抗体反応が惹起される事によって起こる全身性の抹消神経障害と言う事になる様です。細菌は抗体で淘汰されれば治癒ですが神経は全身に張り巡らされていることから抗原抗体反応によってあっと言う間に全身の四肢筋弛緩を来たす、イメージで例えて言うと氷点下の樹氷林のひと枝に刺激が入る事でドミノ倒しの様に樹氷林全体が一斉に氷結するみたいな感じです。ただ表現型としてはピンキリで極々軽く済む人から昨日迄元気だった人があっという間に命に関わる重篤な状態に至るまで様々です。放置して自然治癒もありますが一般論として変化の早い病気なので発症したらなるべく早期診断、早期治療に勝る対策はないと思います。体芯力としては罹患部位の神経スラッキング等がタイミングによっては有効かもしれませんが、経験はないのであくまで理論上の推測に留まります。参考になれば幸いです。
五十川真二さん
浅川先生、亮司先生
ありがとうございます^_^

4ヶ月くらい入院して
歩くのには支障なく手の症状のみで
現在はリハビリ治療しながら
で通院してる状況です。

なかなか難しい病気みたいですが
できる事を伝えてなんとかしてあげたいと
思います。
ありがとうございます♪
鈴木亮司
詳細な内容を有難う御座います!!
大変勉強になります!

こちらのサイトいいですね。
でも医師資格がないので登録できないのが悔しいです…😭😭😭
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