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質問者:片桐秀文さん
8期 片桐と申します。
中3の息子なのですが、昨夜のバスケ練習中から左股関節痛が出ています。
今日になり相談を受けたので確認したところ、
・痛みの部位は左股関節前面、奥が痛い。
・安静時にも違和感・軽い痛み
・立位での股関節屈曲時(膝腰挙げ)や、closeでの伸展(弓歩)で痛む
・大腰筋付近の圧痛
が確認できました。
これに対して、
・呼吸、横隔膜ストレッチ
・大腿神経スラッキング
・右肩でのミラー関節
を実施してみました。
結果、呼吸で少しだけ和らいだとのことでしたが、スラッキングなどではあまり効果がみられずまだまだ痛みが残っています。
2ヶ月ほど前から体芯力体操を特に練習前などに実施しており、元々あったオスグッドの痛みがかなり軽減し、パフォーマンスも上がってきていたところでした。
他にも試すべきアプローチがあればご教授いただきたいです。
よろしくお願いします。
回答:鈴木亮司さん
股関節の痛みに対しての神経のスラッキングの考え方ですが
今回の場合、僕自身も真っ先に大腿神経のスラッキングを行うことが思い浮かびますが、こちらで効果が出なかった場合、以下の優先順位で考えて神経へのアプローチをしてみます。
・伏在神経(大腿神経からの分枝であるため。また股関節屈曲させる縫工筋の支配神経であるため)
・外側大腿皮神経(神経の走行が大腿神経と近しい為、影響を与えている可能性を考えて)
・閉鎖神経(股関節屈曲との関連のある内転筋の支配神経であるため)
・脛骨、腓骨神経(大腿前面と拮抗するハムストリングスの支配神経である坐骨神経へのアプローチになるため)
↑
このような理由から優先順位を考えます。
他には
・足裏の感覚(closeでの伸展(弓歩)で痛むという理由)
・脊椎の可動域(股関節と近い関係であるため)
これらの神経や部位をアプローチの範囲として考えると良いのではないかと思います🤲
片桐秀文さん
ありがとうございます。
拮抗側へのスラッキングは頭にありませんでした。
スラッキングのやり方を伝えてもその体勢でキープするのが辛い内容もあるようなので、先日の補講で見た、他動的に補助する形でのスラッキングも練習しながら色々と試してみます。
足裏の感覚や背骨の可動域については日頃からルーティン的にやっているのですが、最近チェックしていなかったので確認してみます。
中学生に日常から体操を続けるように促すのは大変かと思っていましたが、今まで抱えていた不調が良くなってきたりパフォーマンスが上がっている自覚があるようで、口うるさく言う必要なく続けてくれています!
先日久しぶりに練習を見たのですが、ランメニューで先頭を走っていたのには驚きました!今まではとてもそんな光景は見れなかったんです。
これからの学びが楽しみです。
ありがとうございます。
