目次
質問者:永野 真治さん
亮司先生に質問なのですが、、、
人間の骨格を見ると、頭は首(頸椎)で支え、胴体は腰(腰椎)で支えるような構造になっています。
「胴体を支えるのは大腰筋の働きが重要」ということは既に教えて頂いたことですが、重たい頭の支え方はどのようにすれば上手くできるでしょうか?
以前の講座の中で「脚の付け根は、みぞおちからではまだ足りず、首からと思う位でいい」というようなことを言われていたと思います。
僕は、骨格から見て胴体を支える主要な筋肉が大腰筋ならば、頭を支える主要な筋肉は胸鎖乳突筋ではないかと思っているのですが、どうでしょうか?
もしそうだとしたら、大腰筋のように胸鎖乳突筋を効率良く使える(重たい頭を自在にコントロールするための)トレーニングって、どのようなものがあるでしょうか?
回答:鈴木亮司さん
ご質問ありがとうございます😊
トレーニングは可動域の確保として頸椎の可動域をチェックしています。
四つ這いで壁に百重(頭頂部)を当てて少し壁を押して帰ってくる力が仙骨の方まで抜ける感覚があった場所が適正位置というふうに位置付けています。
頭部を支える感覚ですが、武術の師範からの教えで
虚霊頂勁(きょれいちょうけい)
というものがあります。
首の力が抜けて頭がポンっとなっている感覚の状態と教えられました。
胸鎖乳突筋は収縮すると頭部が前方に出てくる、胸鎖乳突筋は速筋繊維が多いので、持久力はあまり期待できないのもあり、通常状態では出来る限り、収縮させずにいておきたいと考えています。
これは身体のあらゆる部位がそれに相当します。
収縮も伸張もしていない、中庸の状態でありたいと思います。
その収縮でもない伸張でもない中庸になれている状態は自分で探していかねばなりませんが、収縮にも伸張にもどちらにでもなれる状態でいられれば、あらゆることに対応出来るのではないかと思います😊
永野 真治さん
非常に含蓄のあるご回答ありがとうございます😊
胸鎖乳突筋と大腰筋は形状(縦方向に長さがある)と複数の関節を介して付着している点で、似ていると思ったのですが、
胸鎖乳突筋は、背骨には付着していないことと深層筋ではないということで、大腰筋とはそもそも使い方が異なるのだなということが理解できました!
基本的には、他の表層筋同様に余計な収縮はさせないように心得ます。
【虚霊頂勁】に関しては、時間を要する感覚だと思いますので気長に取り組みたいと思います。
また、【中庸の状態でいる】ということも心身に共通する大切な教えだと感じました✨
P.S.
ご回答の冒頭で記されていた亮司先生の頚椎チェック方法の
四つん這いで壁に頭頂部を押し当てるというのは、かなり微細な感覚が必要な気がします。
《壁面馬歩》が動的に背骨の可動性をチェックをするのに対して、こちらの方法は静的に(静止した状態で)行うという解釈でいいのでしょうか?
鈴木亮司
壁面馬歩は動的に動かしていく順序の確認と学習で
頭頂部を壁に押し付けるやり方は頭のポジションが正しいのであれば、首自体のストレスを感じることは少ないという静的ポジションの確認です。
永野 真治さん
ありがとうございます🙇
