中1の子供がバレーボールをしています。(2025/6/2)

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質問者:花井邦宏さん

7期の花井です
中1の子供がバレーボールをしています。レシーブをとるときに広い視野を持って動くことができなさそうなので、
「見よう」とせずに、「見たら動いてた」の反応ができるように、お手玉をキャッチする練習取り入れたいと思います。
キャッチ練習の前段階の5センチサッカードもやってみたいと思います。
片桐さんとのやりとりに乗っからせてもらう感じですがありがとうございます。
片桐さんもありがとうございます。積極的な感じ見習いたいです。

回答:田代 慎一郎さん
花井さん、お返事できていなくて申し訳なかったです。
お手玉キャッチは、二つ同時キャッチが視野を広げるのに有効です。
以外に同時よりも時差の方がとりにくいタイミングがあったり、右が少し上・左少し下、とか、右が少し外、左は正面とか、ごくわずかに変化をつけると取りにくくなる瞬間があります。
*正面2個のトスを取れていること前提。

高すぎるハードルは負担を増加させ、体の萎縮を招きますが、適切な少しだけ難しいハードルは能力を向上させます。
苦手な要素の検出が終わったら、その要素を含むけど成功するトレーニングを反復して成功体験を積むと、能力が向上しやすいです。
何より、トレーニングが嫌になりませんよ^^

あと、バレーボールでアタッカーなら、真横からくるボール(真横上から落下するボール)に対する反応が、日常では得られない経験なので、正面からのトスではなく右上方からのトスは体験しておくべきだと思います。
速攻対策なら右真横から自分の上方を通過するコースですね。
僕が武術指導をベースに卓球指導した時、体に向かってくるボールに対してはものすごく強く反応するのに、逃げるボールに弱い選手を育ててしまったことがあります。
人間の本能として、食い込むように向かってくるボールは対応しにくいのですが、対応しようとはします。しかし、逃げるボールに対しては、危険を感じずに見送る傾向もあります。
私見ですが、ボールを「危険物」として訓練するか、「獲物」として訓練するかの違いではないかと感じています。格闘技理論で、ボールを攻撃物のように設定して教えた選手は、ミドルという右腰に食い込むボールに見事な反応を見せる一方、逃げるボールに意外なほどもろかったです。

バレーの守備では、相手の攻撃ラインを予測して、そこに体の正面からもぐりこむという「危険を迎え入れる」行動があります。ネタがわかるなら、キャプつばの「ボールは友達・怖くない」マインドをもってトレーニングしておかないと、危険物認定すると動きが悪くなる可能性があると思っています。
この辺りは、「数稽古」で反復習得している分野なのですが、初心者に丁寧に指導するとき、ビジョントレーニングを用いてもっと合理的に成長できる方法があるのでは、と考える分野です。
*体芯力から少し離れた理論で申し訳ありません。
花井邦宏さん
お手玉キャッチの具体的なやり方を説明していただきありがとうございます。
月曜日に子供とピン球を使ってキャッチボールをしました。
①ピン球をしっかり見続けてキャッチボールをした時の体の固まりぐあい。
②テレビを見ながらキャッチボールをした時の体の固まりぐあい。
③3~4mぐらいの範囲を全体で把握している感じで見てキャッチボールをした時の体の固まりぐあい。
ピン球を集中して見ようとすると体の反応がどうなるか感じてもらいました。
本人の自覚としてはピン球に集中して見続けると体が固まる感覚があったみたいで、
全体を俯瞰した感じで集中しピン球に焦点をあてて集中しないようにしたらどうかとアドバイスしました。
俯瞰する感覚がわかっているかは分かりませんが向かってくる物に全集中して見続けては動きが悪くなることは理解できたみたいです。

自分に向かってくるボールをどのように認識しているかで体の反応が変化するのも凄いですね。
キャプテン翼世代ですので「ボールは友達・怖くない」は瞬時に理解できました。
子供にもキャプテン翼の漫画すすめてみます。あと、「親父はうざくない」もわからさせたいです。
うざいな….!!
田代 慎一郎さん
花井さん、世代が当たってよかったです^^

集中して観る=「凝視」で体が固まることを詳細に検証していただいて、私も勉強になりました。自分自身を後ろから見つめる意識(ゲーム画面に、自分の操作キャラクターがいる感じ)の意識を持つと、俯瞰したものの見方や、お手玉二つキャッチの成功率が上がります。
あとは、呼吸を止めると緊張につながるので、数字を数えながらなどの、呼吸を止めず、意識を一点に置かない。集中するけど、過緊張しない工夫をするといいと思います。
*ただ、数字を数えるのはセオリーなのですが、思った以上に数字に意識を持っていかれるので、もう少し良い方法がないか研究中です。

なお、「見る」と「見ない」の中間の眼の使い方を「形式」で覚える方法として、「半眼」があります。
・薄目を開ける という表現がはまる人と
・半分眼を閉じる という表現がはまる人がいますが、仏像のように眼を細くしておくと、理想的な俯瞰の状態が作りやすいです。
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