質問者:岩尾さん
現在何をしても改善しない利用者様がいて悩んでます。
宜しければ他の先生方のアドバイスも含め御指導を承りたいと思います。長文失礼致します。
対象者:86歳 女性
既往:75才頃に変形性膝関節症(右)、バセドウ70才頃、レビー小体型認知症(85才)
姿勢:円背が強く腰椎はやや前湾ぎみ、下肢は内旋(両足)膝内反変形が強く足低外側重心で内側縦アーチが強くショパール関節はガチガチ
症状:右膝の膝関節内側から鵞足にかけての痛みです。
治療:以前は膝骸下脂肪体のモビライゼーションや伏在神経のスラッキングなど実施してましたが、その日は良くなるのですが翌日は再発してました。
現在は体芯力で学んだ
・ミラー関節の運動
・踵や足背の刺激
・股関節屈曲膝関節屈曲での股関節の内旋外旋
・仙骨の前後傾(仰臥位でボールを挟んで)
・スワイショウ
・膝腰同側
色々やってますが効果判定で良い反応が有りません。
歩行後は小臀筋や長頸靭帯がガチガチになり股関節の動きがなくなります。なので片脚立位も出来ません。
どうにかしてあげたく何か良きアドバイスを御願いしたいのですが宜しく御願い致します。

僕も局所の関節をアプローチをしても再発する経験は多々あります。
画像が下肢なので、推測ですが🙇♀️
足趾の動きはどうでしょうか?
画像を見た印象では、後方重心にあり、足関節背屈可動域はうまく入っていないように見えました。
そうすると姿勢制御するために足趾を噛むような力の入れ方が多く、前脛骨筋が張ってきたりして膝の力も抜けなかったり(膝伸展でロックしているようにも見えます) 結果、膝関節と足首の連動が円滑にできず痛みがでたり。
足趾の動き(開けるか・分離できるか)を確認して、アプローチ(徒手的に感覚入力など)し、その後足首の背屈や、TAやTFLの張り、歩行、痛み確認したりしてもよいかなと思いました。
体芯力で学んだアプローチ内容を見ていて下肢ではあまり変化が乏しいみたいですね。
そこで気になったのは胸郭、上半身質量重心の動きが気になります。腹の硬さ、呼吸はどうなのか。
もし可能であれば、歩行動画があれば色々な仮説が立てられるかなと思います😊
御連絡有り難う御座います。
上半身ですが、なんと説明すれば良いか解りませんが、胸郭が樽状で胸椎後弯が強いのですが胸部も肋骨が前方へ膨らみ全体的に質量重心をカバーしてるような感じです。
COPDの診断は無いようです。リブフレアで呼吸は浅いです。
足趾、足関節へのアプローチ前後の画像送付します。
感覚入力を入れると可動域は改善してます。
前脛骨筋や大腿筋膜張筋の緊張も取れてますが腓腹筋の緊張は高いままです。
膝の痛みに関しては痛みも無くなって歩きやすくなったとの本人の感想です。
アプローチ前
アプローチ後
動画ありがとうございます。
アプローチ後変化していますね😀
立脚中期以降がスムーズになっているように見えます!
右上肢の振りも出てきているようにみえます。
手指、手関節の動きを入れてもよさそうですね。
8の字体操などで手首や指の分離ですかね。
末梢が動くと中枢は機能しやくなるかと思います。
僕も手首、手指からアプローチする方は多いかと思います。
↓右手の力抜けないビフォー動画
↓手首8の字、指分離したアフター動画
残念ながら痛みに関しては痛みが出てました。
しかしながら足趾や足首の動きは改善された状態を維持できてました。
本日より八の字や手指の分離運動も追加してトレーニングしてます。又、結果報告します。
僕の感想ですが、久場さんのアプローチに加えて前庭覚と小脳のアプローチが有効かな?と思いました。
歩行時に右側に身体が落ちるので、右の小脳の働きが弱いので足を揃えて立った時(ロンバーグ)に右側に崩れるかな?と予想されます。
僕ならこれをやるかな?という内容です。
・右手でボールトス→アセスメント(ロンバーグ)
・腰にチューブ巻いて左側から少し引っ張る→ロンバーグ
→歩行
・座位での脊椎側屈
・倒れにくい方へ頭だけ倒して10〜20秒保持
・再び側屈 左右差がある程度是正されたら
→歩行
という感じで変化の様子を見るかと思います✨
アドバイス有り難う御座います。
本日、小脳へのアプローチと末梢へのアプローチを実施しました。
時間的に15分程度しかなく全てを対応出来てませんがロンバーク評価では顕著にバランスは改善してます。
足趾の動きも明らかに改善傾向ですが痛みに関しては変化ぎ有りません。
歩容に関してはバランスを崩すこと無く歩行は出来るようになってきていると思います。
長年の痛みに加えて変形も激しく直ぐに改善は出来ないと思ってます。
少しずつでも良い方向に迎えるようにサポートを全力で行っていきます。
暫くは末梢の動きと前庭覚小脳へのアプローチを継続します。
何か又アドバイス有りましたら宜しく御願い致します。
