尿漏れに対するアプローチを教えてください(2024/6/6)

目次

質問者:高木悦子さん

40代の女性のお客様から、尿漏れをどうしたらいいか相談を受けることがとても多いです。
何か良いトレーニングありますか?
また、その原因は何か教えて欲しいです。

回答:山口拓也さん
ちょうどタイムリーで尿漏れの事を勉強してたので共有させて下さい。

原因については様々な理由があると思いますが、女性の場合、出産時に会陰切開をすることにより、骨盤底筋群が切断されてしまい、術後も上手く筋の収縮が出来ない事で尿漏れが発生するケースがあるようです。

トレーニングに関してですが、やはり骨盤底筋群のトレーニングという事になると思うのですが、会陰切開後は収縮感があまり上手く感じれない方が多いようです。
なので、仰臥位でのヒップリフトなどで骨盤の位置を上体より高い位置に持っていく事により、内蔵が横隔膜側に移動する事により、骨盤底筋群への負荷が減り、収縮を感じやすくなります。この時に、息を吐きながら行うと、横隔膜が収縮し、より内蔵が上体側へいくので収縮が感じやすくなります。
なので、最初はそのようなトレーニングが良いと思います。

ですが、骨盤底筋群は肛門挙筋腱弓を介して閉鎖孔で内閉鎖筋と繋がりがある事が知られています。
深層外旋六筋はローテーターカフとしての役目がありますので、会陰切開によって変形性股関節症にも繋がってしまう事があるようです。

この事からも内閉鎖筋と一緒に骨盤底筋群を鍛えていくのが有効と思われます。
内閉鎖筋は歩行時に骨頭の支持として働くので歩行しながら肛門を引き上げるようなエクササイズが有効かと思われます。

以上になります。参考になれば幸いです。

補足があれば皆様のご意見もお聞きしたいです🙇
高木悦子さん
最近、この話が多くて…、
参考にさせて頂きます。ありがとうございます🙇‍♀️
上原真由美さん
確かに、会陰切開しているためか、骨盤底筋の収縮は分かりづらくなったと感じています。
読んでいて、なるほど!と思いました!
回答:上原 真由美さん
姫トレというのがあるのですが、私は試したことがありません。

私は呼吸でのトレーニングをしています。
吸う呼吸の時に、骨盤底筋をお腹、そして喉の方まで引き上げる意識で行う呼吸です。
前よりは尿漏れも良くなったので、なんとなく効果はあるのかな…と考えます。
大澤昭子さん
6期の大澤と申します。
上原さんが仰ってた「ひめトレ」ですが、現在整体とヨガ教室で取り入れてます。

ひめトレポールと言うツール(画像参照)を使って行うエクササイズです。

骨盤底筋群は、唇や指先、手などに比べると感覚入力がとても小さいため、どんなエクササイズをするにも「骨盤底筋群を使っている!」という感覚をしっかり感じて行うとこが大切になります。(ペンフィールドの脳機能地図参照)

そのためひめトレポールは、感覚注入ツールとしての役割でエクササイズに使っていきます。

1回5分、毎日継続して行うことで骨盤底筋群の収縮を大きくできるようになり、トイレに行く間隔が長くなった!
我慢できるようになった!
と変化の声をいただいています。

参考までに
尿漏れの原因として腹圧性尿失禁(骨盤底筋群弱化や外敵刺激によるもの)の場合、骨盤底筋体操が有効です。
過活動膀胱やストレスによる切迫性尿失禁、排尿機能障害や神経障害による失禁は、体操では解消はできませんので、ご注意ください。
高木悦子さん
ありがとうございます🙇‍♀️
助かります。参考にさせて頂きます😊
回答:鈴木亮司
僕自身が教えてもらったものとして

息を吸って膣を引き上げる意識を持ちながら、ワイドスクワット(シコ踏)を行う

というやり方が過去の講座の中でお伝えして効果があったという事例があります。

簡単な理由として
横隔膜が下がる→骨盤底筋が下がろうとする
→引き上げる意志を持つことで骨盤底筋群に伸長性収縮がかかる
→ワイドスクワットで内転筋にも負荷がかかる

参考にしてみてください✨
目次