変形性股関節症・側弯症の改善方法(2024/5/31)

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質問者:廣田友里さん

先月からサロン(エステ)に通って下さっているお客様についてご相談させて下さい。

来店の目的は痩身ですが、痩せにくい原因が食事や運動習慣ではなく、変形性股関節症によるものと考えています。

今までの経験上ですが、骨盤の前傾が強すぎたり、鼠径部の屈曲が目立つお客様は、食事改善&運動習慣&全身流しの施術を繰り返しても痩せにくいです。

動脈・静脈・リンパ・神経が、鼠径部で圧迫されて、巡りが改善しないと考えています。

⬇お客様の情報です⬇

・53歳女性
・小学生時代→「側弯症」と診断を受ける
・40歳頃→「変形性股関節症」と診断を受ける(手術するほどではないと言われた)

⬇私が見て触っての見解(?)です⬇
・右の大腿直筋が常に(仰向けに寝ていても)緊張して硬い。左は正常。大腿筋膜張筋の緊張はあまりない。
・立位では、右の膝のお皿が外向きになる【写真①】右脚重心。
・うつぶせ寝で右足首のかかとが内に入っている。【写真②】どこが硬いか探ると右足首の前(長趾伸筋あたり?)が特に緊張していた。
・右の脊柱起立筋群の筋緊張。特に胸椎あたり。左の倍くらい硬く盛り上がる。

⬇動作について⬇
・歩行:骨盤がほぼ動かず、ペンギンのようにペタペタ歩く。股関節屈曲→腰を反らす→腕を後ろに引いてバランスをとってる。
・キャットカウの背骨運動をして頂いたところ、腰が全く丸まらない。【動画①】

⬇本人の申告⬇
・眠りが浅い。
・あらゆる痛みの自覚が少ない。

⬇今までのシェア内容⬇
・スワイショウ
・弓歩

⬇皆さんへの質問⬇
・変形性股関節症の改善方法
・背骨の可動性を高めたい
・側弯症による左右アンバランスの改善方法(右に不具合が出てる)

他にもありましたらご教示願います。

回答:鈴木亮司
⬇本人の申告⬇

・眠りが浅い。
→呼吸自体が浅い可能性がありますね。
リブフレアかどうかのチェックと胸郭の動きを良くするような簡単な運動である側屈が良いかなぁと思います。

・あらゆる痛みの自覚が少ない。
→痛みの加減がわからないという部分は脳の島皮質という部分の働きが悪くなっている可能性が高いので、横隔膜の動きがポイントになってくるかと思います。
横隔膜ストレッチ(息を吐き切ってから背伸びをする動き)や息を吐き切って苦しくなる手前まで運動(腿上げやスクワットなど)をすると良いとされています。


⬇皆さんへの質問⬇

・変形性股関節症の改善方法
→股関節の不具合も前庭規管の影響が大きいので、呼吸の浅さの改善策として胸郭の動きを良くする側屈運動で頭を横に倒す動き自体が前庭規管への刺激になるので、胸郭の動きを良くする、股関節に対するアプローチとして側屈のチョイスが良さそうですね。

あとは股関節の正確なマッピングが必要だと思います。

・背骨の可動性を高めたい
→眼球と股関節の動きを良くすることで脊椎の動きを引き出すことができるかもしれません。

眼球運動はまずはパーミング(掌で目を覆う)や目の筋肉のリリース(目と眼窩の間に指を差し込む)なども行ってみる価値があると思います。



・側弯症による左右アンバランスの改善方法(右に不具合が出てる)

→側湾も前庭規管と目の影響が大きいので側屈、眼球運動で動きの悪い方をチェックしてみると良いかと思います。

立位の姿勢の改善のために足裏の感覚入力(踵、つま先側)と足根骨の感覚入力も有効かと思います!
さん
眠りや痛みの自覚の少なさは、呼吸の影響がかなりありそうですね。早速、次回のご来店時にお伝えして一緒にやってみます!

亮司さんがご提案してくださった側屈運動や眼球運動・足裏の感覚入力など具体的な改善案はすべて試して頂き、変化やご本人の体感をシェアしていきたいと思います!!

今まででしたら「変形性股関節症」と伝えられても、何もしてあげられず歯がゆい思いをしていたと思います。

体芯力を選んで本当に良かったです。

この半年で自分の身体の変化も感じています。
次回の講座も楽しみにしています♪よろしくお願い致します!
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